【最後のメッセージ】
さいごに、NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
「日本版FPジャーナル」の巻頭特集として掲載された、
都市部にお住まいの56〜59歳までの会社員470名に対する
アンケート結果の抜粋をご紹介してから、重要なお話をいたします。
●50代後半現在の年収:
1位 300〜600万円
2位 800〜1000万円
3位 600〜800万円
●貯蓄残高:
約60%の人 1000万円以上
約36%の人 500〜1000万円
●現在保有の金融商品:
1位 定期預金
2位 医療・ガン保険
3位 株式・ミニ株
4位 定額預金、ニュー定期
5位 個人年金保険
●定年後の住まい:
約60%の人 今のままがいい
約25%の人 今の家をリフォーム・建て替えたい
●月々必要な平均生活費:
30〜40万円
●退職金どう使おうとしている?:
約70%の方 生活費
残りの方 金融資産運用、ローンの返済など
●定年後のセカンドライフで費やしたいこと:
趣味や興味のある事をしたい
●やってみたかった事:
旅行、ロングステイ
●年金の不安:
年金制度の改定や社会情勢の変化による受給額の減少
これらの抜粋したデータから、会社員の家庭が定年退職を迎えた後の、
60歳から85歳までの簡単なファイナンシャルプランをしてみましょう。
まず、 「
定年後の平均生活費:(30〜40万円/月)」 より、
趣味や旅行にも
お金を使える心豊かな生活をするには月40万円が必要と仮定すると、
年480万円× 25年=1億2000万円 (必要なお金)
生活費だけでも、トータルで1億2000万円を使うことになります。
一方、入ってくるお金、準備されているお金はいくらでしょう?
公的年金には、1階建て(国の年金)と2階建て(会社の年金)がある
ということはご存知のことと思いますが、標準的な夫婦で
年間280万円 (= 1階 80万円×2 + 2階 120万円)
が約20年間もらえると仮定すると、
年280万円×20年=5600万円 (入ってくるお金)
このくらいの公的年金が入ってくることになります。
さらに、60歳までの貯蓄残高が2000万円、退職金が2000万円、
60歳以降の収入が1000万円(200万円×5年など)あると仮定すると、
2000万円 + 2000万円 + 1000万円 = 5000万円 (準備できるお金)
これも準備できるとして、必要なお金は足りるでしょうか?
1億2000万円 − 5600万円 − 5000万円 =1400万円 (足りないお金)
心豊かな生活をしたら、
1400万円が足りなくなってしまいました。
さらに、1970年代のように物価水準がドンドン上昇していったら?
寿命を迎える前に貯蓄が底をついてしまいます・・・。
でも、この3つを実践すれば大丈夫です。
1) まず、本格的な「ファイナンシャルプランニング」(=ライフプラン・
シミュレーション)を実施して、将来に必要となるお金が足りるような
目標リターン(運用率。 現実的には3〜5%程度)を設定しましょう。
2) それから、
3種類以上の実証された方法でリスクを軽減したうえで、
目標リターンを上回る「期待リターン」(=客観性のある予想リターン)の
インフレにも強い資産運用プランを作成して、実行しましょう。
3) プランの実行後も、6ヶ月に1回以上は運用状況の確認を行って、
長期トレンドが下落中のマーケットや、加熱しているマーケットにある
資産の配分を減らして他に移動するアクションを取りましょう。
上記の3つのステップを、この領域のプロと一緒に行いたい方は、
●退職後の《安心のためのファイナンシャルプラン》作成
●退職金受給後の《金融資産運用》プラン作成
が含まれている「退職不安解消サポートパック」の
初回カウンセリングのご利用を心よりおすすめいたします。