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▼ひそかに注目を集めるJボンドファンドとは?



見通し不安定の中、安定を求める国内債券型のファンド

ここのところ、「日本債券ファンド」・「円債ファンド」・「Jボンド」というような名称の投資信託をよく見かけるようになりました。JボンドのJはもちろんJapan(日本)のことで、ボンドは債券のことですので、Jボンドというのは日本の債券を意味するのですが、なぜ、株式でもなく、海外債券でもなく、日本の債券に投資をするファンドを目にするようになったのでしょうか。

このコラムでは、これらのいわゆる「Jボンドファンド」が生まれた背景と、実際にJボンドファンドに取り組む際の注意点をご紹介します。

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Jボンドファンドが多く設定され始めた背景は?

20111月、5年固定の個人向け国債(第1回)の1461億円が償還を迎えました。続いて4月にも、同じく5年固定の個人向け国債(第2回)の9157億円が償還を迎えました。これら個人向け国債の金利は第1回債が0.8%、第2回債が1.01%と、直近の5年固定個人向け国債(20117月発行分の第23回債は0.52%)や定額預金(5年で0.08%)と比べると、ある程度魅力的な金利でした。

さらに、ゆうちょ銀行の定額貯金が4月に1兆円近く、7月にも27434億円の満期を迎えるとされており、これらを合わるだけでも5兆円以上の大量の資金が、一旦投資家(貯金者)のもとへ戻ってくることになります。

この大量償還・満期の動きは今後もしばらく続き、毎年数兆円規模の資金が満期・償還を迎えることが分かっています。

個人金融資産の争奪戦の中で生まれたJボンドファンド

じつは財務省はこの大量償還・満期に備えて、個人向け国債(10年変動)商品性の変更を行っています。

どのような変更を行ったかというと、一言でいえば「個人向け国債の金利を引き上げて資金をつなぎとめる」変更です。これまでの、10年変動の個人向け国債の金利の決まり方は、「市場の基準金利マイナス0.8%」でしたが、20117月の第35回債からは、「市場の基準金利×0.66%」に変更になりました。

この変更により、従来方式なら0.37%だったものが0.77%と、金利が高くなりました。

一方、銀行や証券会社の金融機関も、それを取り込もうと考えないはずがありません。何もしなければ、おそらくこのまま個人向け国債や貯金に預け替え、という事になりますので、数兆円〜数十兆円規模の大きな資金を呼び込むために必死になります。
 
 個人金融資産の受け皿としては、今やすっかり毎月分配型の投資信託が定着しており、「高分配」「好分配金利回り」といった言葉で投資家の資金を呼び込んでいます。しかしながら、サブプライム問題・リーマンショック・ギリシャ財政問題などを経て、為替は円高基調をたどっており、これまで運用されてきた外国債券に投資をしている毎月分配型ファンドは、この円高の影響を受け元本の目減りを余儀なくされています。

これまで毎月分配型ファンドに取り組んできた投資家は、このような為替変動に疲れてしまっている側面もあり、これから始めようとするビギナー投資家にとっては、海外債券に投資をするファンドは、いくら分配金が魅力的と言われても尻込みしてしまうかもしれません。

もとより、これから大量償還・満期を迎える資金は、1980年代に8%の複利がつき10年間で2倍以上にもなり、しかも元本保証が付いている貯蓄が、満期になってもそのまま預け替えられるなどしてきたもので、元本の安全性をとても重視した性格をもっています。

そのような中、「元本の安全性は確保したいが、少しでも高利回りな商品が欲しい」という、本来矛盾する要望に対して生みだされたものが、いわゆるJボンドファンドでした。

Jボンドファンドの特徴は?

このような背景のなかで生まれたJボンドファンドは、概ね次のような特徴を持っています。

・毎月分配型である

国債や郵貯の大量償還・満期にあわせて2009年〜2010年に設定されたJボンドファンドは、インデックスファンドを除き、ほとんどが毎月分配型の形式をとっています。わずかながらでも毎月分配金を出しているという点を、アピールポイントとしています。

・日本の国債のみならず、企業が発行する社債に投資している

Jボンドファンドの中には、運用成果の大部分を占める利回りを上げるために、国が発行する国債のみならず、企業が発行する社債にも投資をしている場合があります。

一般的に社債は、国債よりも信用力が低いため、金利が高くなります。そのような社債に投資をすればファンドが得る利息が増えるので、投資家に還元できる分配金も高くできる可能性があります。

・為替の影響を抑える「為替ヘッジ」を活用しているものもある

Jボンドファンドの中には、日本企業が外貨建てで発行した債券に投資をして、為替の影響を抑える為替ヘッジを活用することで、一定の利回りを確保しながらも、円建ての債券と同じような運用の安定性を目指すといった運用をしているものもあります。

Jボンドファンドに取り組む際の注意点は?

株式に投資をするファンドや、海外債券に投資をするファンドに比べ、比較的安定した値動きをするのがJボンドファンドの特徴ですが、元本保証の無いファンドであること自体は変わりありません。では、どのような点に注意して取り組めばよいでしょうか?次のような状態は、要注意です。

・分配金の水準が、投資先から得られる利回り水準よりもはるかに高い場合

Jボンドファンドの運用成果の大きな要因は、保有する債券の利息収入となります。債券の売買益もありますが、一般的にその影響は小さいです。そこから運用コストを差し引いたものが投資家に還元される運用成果となります。ですので、分配金として流出していく金額が、運用をして増える資産の額よりも多い場合は、元本を徐々に取り崩していくことになります。分配金として受け取る金額の方が個人向け国債の利息より多くても、肝心の投資元本がどんどん目減りしてしまっていては元も子もありません。

・国債だけではなく、社債にも投資している場合

前述の通り、Jボンドファンドは社債にも投資をしている場合があります。もし仮に投資している企業が倒産してしまったり、利息や元本を返せなくなったりしてしまうと(これをデフォルトと言います)、その社債からは利息を受け取れなく、社債の価値も大幅に目減りしますし、最悪の場合は元本を回収できなくなります。

その場合は、投資をしている分だけファンドの資産が目減りし、基準価額が下がります。

 繰り返しになりますが、Jボンドファンドは、値動きは比較的安定しているものの、元本保証のない商品です。個人向け国債や定額貯金のような元本保証の商品とは根本的に異なります。初めて取り組まれる方は、ファンドの分配金と国債や預貯金の利息とを混同してしまわないように、分配金だけでなく、ファンドの基準価額の動きについても注意深く観察する必要があります。

株式会社 住まいと保険と資産管理

ファイナンシャルプランナー 渡邊 英利



このお役立ち情報で「Jボンドファンド」についての理解が深まりましたか?

※以上は、独立系FP会社 住まいと保険と資産管理に所属するファイナンシャルプランナー
が執筆をして、2011年7月20日にMSNマネーに掲載されたコラムを一部編集したものです。




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