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国民年金の保険料を節約する方法


国民年金の保険料は毎年値上がりし、今年度は年間で181,200円を支払う必要があります。サラリーマンの皆さんには直接関係がないようにも思えますが、国民年金は20歳以上の学生にも支払い義務があるため、お子さんの国民年金保険料をかわりに支払っている場合には、他人ごとではありません。この不況下で約20万円の出費は決して小さいとは言えず、子を持つサラリーマンの皆さんにとっても切実な問題です。そこで、今回は「国民年金の保険料を1円でも節約したい!」という方に、さまざまな節約方法をご紹介します。




まずは「引き落とし日」を変える(早割)
 今年度の国民年金の保険料は、昨年度よりも月に440円増え「1ヵ月当たり15,100円」となりました。支払いは「翌月末」までに済ませることが原則であり、保険料を口座振替で払うことにしている場合には、通常、“翌月の末日”に口座から保険料が引き落としされることになります。ところが、保険料の引き落としを1ヵ月早め、“その月の末日”に変更することもでき、このような払い方を“早割”と呼んでいます。“早割”の場合には、保険料を早く払う分、割引が設定されており、1ヵ月で50円、1年間で600円(0.33%)の節約が可能です

 国民年金の保険料の支払いには、「納付書」を使って銀行などで「現金払い」をする方法もあります。しかし、納付書を使って1ヵ月早く現金払いしても、“早割”は適用になりません。あくまで、口座振替による支払いが対象であり、事前に申し込んでいる必要があります。申し込みは金融機関や年金事務所(今まで社会保険事務所と言われていた所)で行え、その際に申込用紙で「早割」を指定すればOKです。

余裕があれば「まとめ払い」をする(前納)
 一定期間の保険料を、まとめて前払いする“前納”という方法もあります。前納の場合には、「口座振替」「現金払い」のどちらでも可能であり、「どちらの方法で払うか」「どのくらいの期間分をまとめて払うか」により、割引額が異なります。通常の支払いと比較した“前納”の場合の割引額はつぎのとおりです。

支払方法
年間保険料
年間の割引額
年平均割引率
通常の毎月払い
181,200円
0円
0%
1年分を口座振替で前納
177,400円
3,800円
2.10%
1年分を現金払いで前納
177,980円
3,220円
1.78%
6ヵ月分を口座振替で年に2回前納
179,140円
2,060円
1.14%
6ヵ月分を現金払いで年に2回前納
179,720円
1,480円
0.82%


 口座振替で1年分の保険料を前納した場合が最も割引率が高く、年間で3,800円の節約が可能です。「何ヵ月分をまとめ払いするか」については、口座振替では「1年分」「6ヵ月分」の2種類しか選べませんが、現金払いの場合には、ほかにも“思い立った時から来年の3月分まで”という「任意の期間の前払い」が可能になります。

“前納”で保険料の値上がり分の吸収を
 1年分の保険料を前納する場合の対象期間は、「4月分から翌年の3月分の保険料」に限定されています。「口座振替による1年分の前納」は手続きの締め切りが例年2月の最終営業日なので、今から今年度分の申し込みをすることはできませんが、「現金払いによる1年分の前納」は手続きの締め切りが4月30日(金)であり、本稿の掲載時点ではまだ間に合うかもしれません。前納の手続きは、口座振替の場合には金融機関や年金事務所で行い、現金払いの場合には、年度初めに送られてくる納付書の中から「前納用の納付書」を選び、金融機関やコンビニなどで支払いを行います。

 国民年金の1ヵ月当たりの保険料は、平成29年度までは毎年280円ずつ値上がりし、それ以降は月額16,900円で固定することがすでに決定されています。ただし、実際には「賃金上昇率」「物価上昇率」などを加味して金額を決定するため、今年度のように280円以上の値上がりが行われることもあります。仮に1ヵ月の値上がりが280円の場合、年間では前年度より保険料負担が3,360円増えることになります。3,360円は保険料を1年分前払いしたときに節約できる額と同程度であり、“前納”の手続きをしておけば「値上げされた保険料のかなりの部分を吸収できる」とも言えます。

「クレジットカード」を使う
 国民年金は平成20年3月分の保険料からクレジットカードでの支払いが可能になりました。支払方法は「毎月払い」「1年前納」「6ヵ月前納」の3種類から選ぶことができ、「1年前納」「6ヵ月前納」を選んだ場合には、「現金払いによる前納」の割引額が適用されます。

 クレジットカードで前納した場合の割引額は「現金払い」扱いのため、「口座振替」による前納の場合よりも割引面では見劣りをすることになります。しかし、クレジットカードには、通常、0.5%程度のポイント還元率が設定されているので、「カードのポイントをためる」という目的がある場合には検討の価値があります。ただし、一部のクレジットカードでは国民年金の保険料支払いをポイント付与の対象外としているケースがあるようなので、利用の際には事前の確認をお勧めします。

“早割”は「100万円の定期預金」に相当する?
 “早割”の節約額は年間にわずか「600円」ですが、これは都市銀行などに100万円を1年間、定期預金で預けた場合の利息(税引前)とほぼ同額になります(4月16日現在)。」口座振替による1年前納の割引率は「2.10%」ですが、数ある金融商品の中から「元本保証のある年利2%の1年物商品」を探し出すのは容易なことではありません。

 もちろん金融商品と一概に比較はできませんし、節約できる絶対額が決して多いとは言えません。しかしながら、「今、我が家には銀行に新規で100万円を預ける余裕があるか?」などと考えてみると、国民年金の支払方法を工夫することで「同等またはそれ以上の経済的利益」を得られるのであれば、試してみても良い節約方法ではないでしょうか。デフレ経済が続く現在、家計のためには1円でも出費を抑えたいものです。節約の最大のポイントは「手間を惜しまないこと」かもしれません。

株式会社 住まいと保険と資産管理
CFP・中小企業診断士・社会保険労務士
大須賀 信敬
 



このお役立ち情報で「 国民年金の保険料を節約する方法 」についての理解が深まりましたか?

※以上は、独立系FP会社 住まいと保険と資産管理に所属するファイナンシャルプランナー
が執筆をして、2010年4月21日にMSNマネーに掲載されたコラムを一部編集したものです。




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