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「通貨選択型」投資信託、魅力と落とし穴は?


注目を集めている「通貨選択型」投資信託とは?

2009年頃から注目を集め始めた、「通貨選択型」の投資信託。そのほとんどは毎月決算をして分配金を出すとされる毎月分配型投資信託で、分配金の水準の高さは大きな反響を呼びました。1万口の投資で毎月100円〜200円の分配金(税引き前)を実績として出している投資信託もあり、これまでの毎月分配型投資信託と比べてインパクトは大きいです。これらの「通貨選択型」の毎月分配型投資信託(以下、通貨選択型投信)は、なぜそのような高い分配金が出せるのでしょうか?

このコラムでは、通貨選択型投信の一般的な仕組みと注意すべきポイントをおさえ、適切なリスク管理の一助となるアドバイスを提供します
  

通貨選択型投信、仕組みと高い分配金水準のわけ

そもそも、通貨選択型投信は、何に投資をしているのでしょうか?

現在、ほとんどの通貨選択型投信は海外の債券に投資をしています。それも高利回りがねらえる米国の高利回り社債や、新興国の国債に投資をしています。投資対象は商品ごとに異なりますが、ここでは米ドル建ての海外債券に投資をする通貨選択型投信を前提に解説をしていきます。

米国の高利回り社債とは、AAA格付けをもっている米国国債ではなく、BB格以下の信用力が低い代わりに利回りが高い社債(ハイ・イールド債、ジャンク債とも呼ばれます)のことを指します

新興国債券とは、おもに経済成長が期待される国の国債を指します。たとえばブラジルや南アフリカ、トルコといった国々は物価上昇率が高いため金利の水準が高く、その結果として国債の利回りが高くなっています。なお、通貨選択型投信においては為替ヘッジプレミアム(解説については後述しています)を活用するために、米ドル建てで発行された新興国債券に投資しています。

通貨選択型投信は、その投資対象先の金利収入が主な収益源の一つです。

でもよく考えてみますと、以前からもそのような投資対象で運用する投資信託はたくさんあったはずです。通貨選択型投信は、さらにもう一つのメリットがそれに加えて収益源として上乗せされています。もう一つのメリットとは、一体何でしょうか?

通貨選択型投信は、例えばブラジルレアルなど選択した通貨(コースと呼ぶ投信もあります)により、その通貨に応じた「為替ヘッジプレミアム」というものを収益源としています。この為替ヘッジプレミアムは、選択した通貨と為替ヘッジ(解説については後述しています)の対象となる米ドルとの金利の差を指し、選択した通貨の金利水準によって異なります。

現在、米国は実質ゼロ金利政策(政策金利を0%〜0.25%に誘導)をとっていますので、選択した通貨の金利との差は大きく、魅力的な為替ヘッジプレミアムとなります(※実際の為替ヘッジプレミアムの基準は銀行間貸出金利となります)。

 この為替ヘッジプレミアムという2通貨の金利差が、通貨選択型投信の二つめの収益源となります。

以上のことをまとめると、投資家にとって通貨選択型投信とは、投資対象の高い利息収入に加え、選んだ通貨の高金利のメリットを収益として得ることができる投信となります。このようなダブルの収益源を原資に分配金を捻出しており、多少割高な販売手数料や信託報酬を差し引かれても分配金の収益を享受することが、現在のところ可能となっております。

■為替ヘッジプレミアムとは?

為替ヘッジプレミアムというのは、どうやら通貨選択型投信にとってはメリットが高いことがわかりました。ではそもそも為替ヘッジプレミアムとは一体何なのでしょうか?

これは実際のところは為替予約という金融取引であり、それ自体を完全に把握する必要はありませんが、考え方を知っていれば、経済の環境が変化した時に適切な投資判断が可能となります。次の例で考えてみましょう。

 【例】

Aさんは金利9%のブラジルレアルを持っていて、米ドルに交換したい。

Bさんは金利1%の米ドルを持っていて、ブラジルレアルに交換したい。

Aさん・Bさんとも為替変動リスクは避けたいと思っている。

 Aさんは米ドルで投資をしたい資産があるため、手持ちのブラジルレアルを米ドルに交換したいと考えています。でも、為替の変動リスクは避けたいし、米ドルの金利水準は低いのが悩ましい。

 一方、BさんはAさんの意向に応じ、手持ちの米ドルをブラジルレアルに交換することを了承しました。ここでAさんとBさんの取引が成立するわけです。お互いに為替変動リスクは回避したいので、将来の為替レートを交換時に約束し、決められた期日に決済するという為替予約をします。これを為替ヘッジといいます。

 ただ、Aさんはブラジルレアルを売り米ドルを買うことで、ブラジルレアルの高金利を手放すことになります。逆にBさんは将来の為替変動リスクを回避できるうえ、ブラジルレアルの高金利を手に入れることができるという状況が発生してしまいます。

そのギャップを埋めるためにAさんが受取るものが、為替ヘッジプレミアムであると考えてください。もう少し詳しく解説すると、この為替取引では、2通貨の金利差となる8%分を上乗せされた水準の為替予約レートでこの取引が成立し、この取引でAさんが得ることになる金利差相当分(ここでは8%)のことを、為替ヘッジプレミアムと呼びます。逆に、Bさんが支払う金利差相当分のことを、為替ヘッジコストと呼びます。

 通貨選択型投信でブラジルレアルの通貨を選択した場合は、投資家はAさんの立場になると考えるとわかりやすいでしょう。

■注意すべきポイント

現在主流となっている通貨選択型投信は、ブラジルレアル等の高金利通貨と米ドルとの間でヘッジ取引をしています。為替ヘッジプレミアムは両通貨の金利の差ですので、米国の金利水準が上昇したり、選択した通貨の金利水準が下がって金利差が縮まった場合は、為替ヘッジプレミアムが少なくなります。そして、仮に両通貨の金利が逆転した場合は、為替ヘッジプレミアムというメリットはなくなり、逆に為替ヘッジコストというデメリットとなり、ファンドにとっては収益の圧迫要因となります。

つまり、それぞれの金利水準、指標としては政策金利の見通しや変化には注意を払っておく必要があります。

そのほかにも他の投信と同様に、投資対象となる債券の値動き(金利変動リスク)、発行体の信用度(信用リスク)、選択した通貨の為替の値動き(為替変動リスク)やその国の政治や社会情勢による影響(カントリーリスク)に注意が必要です。投資対象から得る金利収入や為替ヘッジプレミアムが魅力的であったとしても、それ以上に基準価額が大きく下落してしまうこともあります。

株式会社 住まいと保険と資産管理

ファイナンシャルプランナー 渡邊 英利



このお役立ち情報で「通貨選択型投資信託」についての理解が深まりましたか?

※以上は、独立系FP会社 住まいと保険と資産管理に所属するファイナンシャルプランナー
が執筆をして、2010年5月19日にMSNマネーに掲載されたコラムを一部編集したものです。




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