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今一度、「個人の客」と「銀行」とのつきあい方を考える




               


現在、預貯金口座をもっていない人はいますか?

ほとんどの勤労世帯では、預貯金口座を持ち銀行にお金を預けています。
しかし、一方では、日本の「たんす預金高」は、約89兆円あるともいわれています。

なぜこのような現象が起こっているのでしょう。「富裕層や法人の客」としてではなく、「個人の客」として、今一度、街の銀行とのつきあい方を考えてみます。


そもそも「個人の客」にとって銀行は、資金を、元本が保障された普通・定期預貯金で運用することにより、資産を増やすために利用してきました。
約30年前の1980年代からは、次第に現金で支給されていた給与等の銀行振込が定着しました。このシステムは急速に発展して、個人資産は、自宅での「たんす預金」から銀行の「預貯金口座」で管理できるようになりました。また契約者宅まで行って集金していた生命保険料、NHKの受信料や水道光熱費等も預貯金口座から引落すことも可能になり、銀行にとっては、「個人の客」との定期的な取引が拡大することとなりました。                                

 1998年からは、いわゆる「日本版金融ビックバン」により、ほとんどの銀行で投資信託、生命・損害保険を各銀行独自のコンセプトでの販売(以下:「銀行窓販商品」と記述)が段階的に始まり、現在に至っています。


ところが、豊富な販売商品が揃っているはずの取引銀行の支店窓口まで、私は「個人の客」として、行くことはほとんどありません。銀行に行ってもATMまでです。


昨年あたりから、ATMまでしか行かない銀行の異変に気が付きました。
この銀行のATMは10台近くあり、以前は、絶えずあった行列がここのところ消えてしまい、奥の窓口のロビーを覗いてみても、待っているお客さんも少なくなりました。


ある日、銀行の案内の人に「今日は空いていますね」ときくと、給料日、隔月の年金受給日それに月末以外は、来店するお客の数は減っているとのことでした。
他の金融機関はどうか、自宅近くやFP業務で相談者のところに行く途中にある銀行を覗いてみても、ATMや窓口の空いている銀行が多いように思います。

なぜ、特定の日以外店舗に銀行にお客が来なくなってしまったのか、大きく三つの理由を考えることができました。

一つ目として、主に預貯金口座を開設しているだけの「個人の客」は、わざわざ銀行まで行かなくても、インターネットで、銀行により名称は違いますが「ネットバンキング」を利用して、自宅で、口座残高照会、振込・振替、定期預金の開設や取引、それに住宅ローンの申込等が、24時間必要な時に操作が可能です。また、銀行窓口で手続きをするより手数料等も安価だからです。

二つ目として、店舗を持たない銀行、「ネット銀行」が普及したからです。業務の内容では、店舗を持つ銀行と遜色ない銀行もあります。この「ネット銀行」の特徴の一つとして、店舗を持つ銀行と比較して利息の利率が高いことです。

三つ目として、銀行の営業時間は「午前9時から午後3時まで(銀行法施行規則16条1項)」と定められています。そのためか、午後5時とか7時まで等窓口営業をしている銀行もありますが、ほとんどの銀行は午後3時で窓口業務は終わります。生活の多様化が進む今日、日中6時間の窓口営業では、「個人の客」のうち限られた人しか利用できないからです。

 以上の三点から、またここ20年以上に渡る低金利のため、銀行員のアドバイスを受けて預貯金商品を選択する必要もなく、個人の客と銀行とお付き合いは、基本的にFECE to FECEの時代は終わり、窓口を訪れる客は少なくなってしまったと考えました。

「でも、銀行は、現在、従来の業務に加えて、外貨での預貯金、「銀行窓販商品」その他いろいろと販売しているんじゃないの」と思う方もいるでしょう。
私が、各銀行が公表している財務諸表を、各銀行のホームページから閲覧した限りでは、収益においては、貸出金の利息が桁違いに他の科目よりも多いのです。
また、「銀行窓販商品」については、報道や経済誌等、または私たちFPの勉強会でも話題になります。しかし、私がFP業務で面談する相談者で、「銀行窓販商品」について、「住宅ローン」等、銀行に負債がある人のなかには、知っている人もいましたが、「個人の客」にあたる人は、知らない人が多いです。なぜ、銀行で投資信託を売っているのか疑問に思う人もいました。一般的には、まだ認知度は低いといわざるを得ません。

そこで、このような現状を踏まえ、私は、「個人の客」として、これからの銀行とのつきあい方の次のように提案いたします。

特に意識して銀行との取引を増やすことはなく、必要な時にお金を出し入れする、財布の代わりとして、預貯金口座の取引をするお付き合いです。

これは提案でなく、多くの「個人の客」の現在のつきあい方を肯定しているだけだ。と思われるかもしれません。
しかし、「個人の客」が、銀行との付き合いを預貯金口座に限ってみても、入出金明細を家計簿の一部として活用すると目的を持てば、その家計の収支や残高の推移を把握することができ、今後の資産運用にも役立つと考えるからです。

なお、銀行にお金を預けることによって、無料で保管してもらえて多少なりとも利息がつきます。それに、自宅に保管する時の盗難等のリスク回避もできます。
そこで、高齢の方で、現在も「たんす預金」をしている方は、リスク回避のためにも、可能であれば預貯金口座に、資金を移しておいたほうがよいとも考えます。

また、「銀行窓販商品」で資産を運用したいとお考えならば、多種商品にリスク分散して運用してみてもよいでしょう。
この場合、必ず、銀行の商品に限らず、運用をするには、ベストの状態でお金に働いてもらうため、ライフプランニングをして、キャッシュフロー表を作成し、自身のリスク容認度の検証をして下さい。

 私は、今後、「銀行窓販商品」は、銀行ごとにより精査された商品が販売されると期待しています。
魅力的な商品が販売された時には、運用商品の一つとして購入を検討することも、一つのつきあい方だとも考えています。

                       株式会社 住まいと保険と資産管理
                  ファイナンシャルプランナー CFP 牧野寿和




このお役立ち情報で「個人と銀行の付き合い方」についての理解が深まりましたか?

※以上は、独立系FP会社 住まいと保険と資産管理に所属するファイナンシャルプランナー
が執筆をして、2009年1月19日にMSNマネーに掲載されたコラムを一部編集したものです。




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