【主婦FPが語る】いまどきの生活のしくみ


● 多けりゃいいというものでもない
◇ 5/15 ◇ 栄田育子(CFP)

 紫外線が1年で一番多いらしい、5月も半ばになりました。
 この時期大抵の人が一度は手にとって見るのが、美白モノの化粧品では ないでしょうか?最近は、値段も成分も百花繚乱状態で、一体どれがほん とに効果があるんだ?ってよく思います。

 ともあれ、美白モノに限らず化粧品は女にとって縁が切れないものです。 かくいう栄田も化粧品は大好き。口紅などの色モノにはあまり興味があり ませんが、基礎化粧品は美容部員が勧める言葉にとっても弱く、新製品を 勧められると、財布が許せばつい買ってしまうという悪い癖があります。

 頭では買わなくても済みそうな気がしているのに、お勧めの言葉を聞く と、「うーん、お肌を維持する為には必要だわ」と思うから不思議。美容 部員の営業戦略だと分かっているのに、このざまです。

 先日、いつも出かける百貨店の化粧品カウンターでも、まんまとその策 略にはまり、つい新製品の日焼け止めを買ってしまったのですが、そこで 栄田はハタと気づいたことがありました。

 あまりにもたくさんの種類の化粧品を買ってしまった結果、同じブラン ドのものであるにも関わらず、使う順番がわからなくなっていたのです。

 栄田はとっても情けないと思いつつ、美容部員に尋ねました。
 「あのー、つける順番がわかんなくなっちゃったんですけど...」
 美容部員が営業スマイルバリバリで丁寧に教えてくれたことは言うまで もありません。そして、栄田はそれまで間違った順番で使っていたという ことも判明したのです。

 人間は欲張りで、ついいろいろなものが欲しくなります。 基礎化粧品なんて、究極には洗顔をする石鹸と化粧水と乳液で用は済み そうなのに、やれ乾燥対策だ、紫外線対策だ、皮脂対策だといわれてしま うと本当に必要に思えてしまって、買ってしまうことも少なくないでしょ う。それはそれで間違っていないと思います。

 しかしながら、ピンポイントの効果を得る為にいろんなモノに手を出し た結果、全体を通して使い方が分からなくなってしまうのでは本末転倒で す。どんなものも正しく使ってこそ価値があるし、期待した効果を得られ ると思います。

 これは、化粧品に限ったことでは有りません。
 便利そうなモノがいっぱいある台所用品、よさそうと聞いてつい買った 健康グッズ、便利そうに思えて買った収納用品など、種類は様々考えられ ますが、読者の皆さんも一つぐらい思い当たるものがあるのではないでし ょうか?

 この際、自分の周りを見まわして「必要なものを必要なだけ持つ」こと を心がけてみましょう。何でも、多ければいいというものではないのです。 栄田のように使う順番を覚えられないようになってしまったら、それは自 分がそのものを使う能力の限界を超えているということ。使いこなせてい ない証拠です。

 この心がけは思わぬ副効果を産んでくれる可能性があります。 あわよくば家が片付いて、同じスペースなのに広く感じるかもしれない のです。ネット・オークションなどを使えば、もしかしたらお小遣いにな ってくれるかもしれません。

 あるいは今あるものをもっと使いこなせば、よりよい生活が出来るので はないでしょうか?栄田の場合、美容部員に正しい使い方の順番を書いた 紙をもらい、毎日「次はどれだっけ?」と紙を確認しながら、お肌の手入 れをしておりますが、気のせいかお肌の調子がいいです。

 「必要なものを正しく使いこなす」
 これが今どきのかしこい生活だと思います。




 


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