【主婦FPが語る】いまどきの生活のしくみ


● 観光課パンフレットで考えた地方財政
◇ 5/08 ◇ 深川悦子(AFP)

 突然ですが、お城巡りが好きな我が家はこの連休に日帰りで和 歌山城へ遊びに行ってまいりました。毎度のことですが、深川の おでかけはインターネットと図書館での情報収集から始まります 。ただ、今回は休み前が忙しかったこともあり図書館へは行けず インターネットのみの情報収集になりました。

 検索エンジンをフルに活用して見つけたサイトからの情報によ ると、"和歌山市役所にいけば和歌山市観光案内など多数の資料 がいただける"ということでした。しかも、無料!無料と聞けば もらうしかないでしょう!というわけで、和歌山市に着くなり 私は市役所の観光課へ一番に行きました。

 すると、ビックリです。そこには予想以上の数の観光パンフ レットや、なんとも親切な観光課の職員の方々がいらっしゃった のです。私はすっかりこれで和歌山市を制覇したかのような気分 に・・・単純でしょ(笑)でも、それだけ和歌山市が観光に力を 入れているんだということがよくわかりました。

 さて、みなさんもおわかりのことだと思いますが、市が発行し ているこの観光ガイド、当然のことながら税金から作られていま すよね。
 こういう税金の使い方、私としては良い使い方だと思うんです が、みなさんはどう思われます?まぁ、自分がうれしかったから 良しとしようという考えからきた感想だといってしまえばそれま でなんですけれど、うれしくないことや何かわからないようなこ とに税金を使われるよりよっぽど良いと思うんです。

 それはそうと、みなさんは自分が住んでいる地域の財政収支の 状況をどれくらい把握していらっしゃいますか?

 「把握しようにも、どこに情報があるのかわからない」という かたもいらっしゃるでしょうし、はたまた「行政の交付物などを 見ても意味がわからない」というかたもいらっしゃるでしょう。 実際、私も自分の住んでいる地域の財政が苦しいという話は以 前から耳にしていますが、その情報の見方がわかりづらい場合が 多いのです。

 私の住んでいる地域では月に一度各家庭に配布されている「市 広報」の中に財政収支などが掲載されていますが、項目を見ても 一般的にわかりやすい明細が表示されているわけではありません 。家計簿みたいに「これはどこどこに遊びに行った支出」とか「 これは庭の樹木の剪定」ってな具合に書いてくれるとよくわかる んですけどね(笑)

 でも、どうでしょう?「お役所仕事やから、わけわからんよう に書いてんねんで。」とこれで終わってしまいそうなこの話。も しかすると、理解しようとしない私たちにも問題があるのかもし れませんよね。

 現在の日本は地方財政が借金体質から抜けきれず危機的状況に 陥っています。もっと、私たちがこれらのことを理解すれば自治 体の収支内容の何がどう悪いのか何が良いのかの判断がはっきり とでると思うんです。
 今回、深川は和歌山市の観光課でパンフレットをいただきまし たが、このようにわかりやすいところで使われている税金以外に ももっと目を向けないといけないですよね。

 「土木投資的自治体」から「福祉中心の自治体」への変化。

 思うところは色々とありますが、まずは住民のレベルから意識 改革です!小泉首相だって地方票で首相になることができたので すから、地方の住民からの声が国まで届く日は近いかもしれませ んよ。


 さて、話は和歌山市の観光課の話に戻りますが、なんと、ここ には和歌山ラーメンの食べ歩きマップまであったんです。もうっ、 ふかちゃん感激っ!って感じでした。もちろん食べに行きました よ。感想は・・・ラーメン屋の孫が「おいしい」と思ったので、 イイ線いってると思いますよ!