【主婦FPが語る】いまどきの生活のしくみ


● 車検は車検?
◇ 3/06 ◇ 深川悦子(AFP)

 唐突ですが、わが家の愛車ルシーダは、本当によく走ります。
 頑張って頑張って一生懸命走ってくれてなんと13万キロを突破しました。 普通ならどう考えても買い換えを考える走行距離なのですが、独身時代から 主人と二人で色々と遊びにいった想い出の詰まった車…。そう簡単に手放す ことはできません! というわけで、わが家はまたしても車検をすることに 決定しました(笑)。

 それで先日、友人と会ったときにこの車検費用の話をしていたのですが、 彼女が突然「車検って車検じゃないの?なんで費用が2つ分もいるの?」と なんとも意味の分かりやすいことを聞いてきたのです。
 多分、彼女の中では「車検に出す=車が車検によって整備されて戻ってく る」と思っていたのでしょう。 えっ?みなさんも私の書いている意味が分 からない?

 もしかすると、他にも車検を彼女のように思っている方はいらっしゃいま せんか?
 本来、車検とは、検査時点での車自体の”安全面”や”公害面”が基準に 適合しているかどうかを検査し、そして、その車と車検証が同一のものかと いうことを検査する「継続検査」のことをさしているんです。 ですから、車が基準に適合しているかどうかを検査するだけであって、車 の悪いところを見つけて修理するというのとはまったく別のことなんですね。

 友人が思っている ”車が整備された状態” これは「点検整備」にあた ります。

 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、車検の前には必ず「24ヶ月点 検」を受けなければなりません。いいかたを変えれば、「24ヶ月点検をし ていなければ車検を受けることができない」ということなのです。それに、 この点検は、車検前に基準に適合しない箇所を修理し正常な状態に戻すこと が目的。当然のことですよね、適合外の車は車検には絶対通らないんですか ら。

 後、友人のように「車検って車検じゃないの?」と1つのことと勘違いし た理由は、整備工場などへ車検を依頼すると、大抵の場合、自動的に「24 ヶ月点検」と「継続検査(車検)」の2つセットで行うことが多いからじゃ ないかな、と思ったりしています。 まぁ、そういうケースが多いのに「継続検査(車検)と24ヶ月点検は別 ものだよ」と急にいわれても「なんで?」となるのは当然でしょうね。

 でも、基本は「『24ヶ月点検』をした後で『車検(継続検査)』を受け る」ということ。


 となると・・・、費用も当然「車検代」と「24ヶ月点検代」の両方分必 要になってきます。さぁ、ようやくここで最初に話していた「なんで費用が 2つ分いるの?」という話に戻りましたね。

 それでは、次にみなさんが一番気になるであろう車検にまつわる費用につ いて、箇条書きにてご説明させていただきます。

【 継続検査(車検)にまつわる費用 】
 これは一般的に「車検諸費用」といわれ、「自動車重量税」「自賠責保険」 「印紙代」そして、自分で陸運事務局に持ち込まない場合(整備工場などに 依頼する等)は「代行手数料」というものがかかってきます。所有している 車が大きければ大きいほど重量税が高くなるので、車の大きい方はこの諸費 用が多くなると思われた方が無難かもしれません。(*下記参照)

【 24ヶ月点検の費用 】
 これは、点検本来の「技術料」だけで済む場合と、点検の結果不具合が出た ところの整備に対する「整備料+部品代」が入ってくる場合とがあるので、一 概にいくらですという正確な数字は出てきません。大抵、初めての車検は走行 距離も少ない場合が多く安くつくことが多いですが、年式の古い車や走行距離 の多い車などは高くつくことが多いです。(部品交換が多ければそうなります よね。)


 今回は、車検について色々と書きましたが、実際車にかかる経費はこれだけ でないことはみなさんもよくご存知のはずですよね?

 でっ! 今回コラムにおける深川のお勧めは、なんてったって << 車専用 貯蓄 >>  車検のように必ず来るのが分かっている出費以外にも思わぬ出費が出るケー スもありますし、車も今では消耗品ですから乗り換えないといけない時期もき てしまいますもの。

 貯蓄は何ごとも先を見越して計画的に!

 まだ車専用の貯蓄をされていらっしゃらない方は、慌てることのないように 今から車専用貯蓄を始めてみませんか?


(*)日本自動車整備振興会 http://www.jaspa.or.jp/