【主婦FPが語る】いまどきの生活のしくみ


● 信じる者はすくわれない?
◇ 1/30 ◇ 鹿野さち子(AFP)

 『宮沢りえ 再び自殺未遂!?』
 正月明けのある日こんな話題がワイドショーで流れました。

 早速レポーターがりえちゃんの自宅マンションで「インターホン越しイン タビュー」をしたのですが、答えは「はい。わたし本人なんですけど・・・」 と元気な声。

 「なーんだ。ネタがなくなったからってしょーむないでっちあげやってる しぃ・・・。」

 しかし、翌朝の番組で、この話題の出どころを追求したところ、どうやら インターネット上で流れた情報だったということでした。テレビ局側も「不 確定なうわさに踊らされた被害者」だったんです。

 インターネット上で不特定の人が集まって意見交換するホームページをB BS(掲示板)といいます。私もいくつかお気に入りのBBSがありドラマ の感想や、金融商品に関する質問、感想などを読んだりカキコして楽しんで います。

 また、リアルタイムでおしゃべりするチャットルームというものもあり、 マニアの間では根強い人気です。

 BBSなどが人気のサイトは必然とお客さまの訪問回数も増える「人気サ イト」となりますのでそれを主催している側は商売繁盛となるわけです。

 私は昨年からある金融情報のBBSにひんぱんに出入りしているのですが、 まだそのサイトを知って間もない頃、こんな発言を見つけました。

 「○▲アセットってすごくいいらしいね。なんだかファンドマネージャーがす ごいらしいよ。」

 「あぁそうなんだぁこんどどんな商品があるか見てみよう」くらいに思ってい ました。

 するとすかさずその発言に対して誰かからのレス(返事)が・・・。

 「君○▲の人間だろ!」

 私はハッと目が覚めたような気がしました。信じるところだった・・・。

 実際にその方は「○▲アセットの投資信託がすごい」と思って書き込んだ のかも知れませんがそれを読む人はまず「自分ところの商品の宣伝のために やっているのではないか?」と「疑がってかかる」べきなのです。

 この場合は、宣伝のために書き込んだものだとしても特に誰に迷惑をかけ ているわけではないので問題発言ではありません。しかし反対に「特定の会 社の商品でえらい目にあった」とか「誰かと取引をしてダマされた」なんて いうデタラメを書いて個人や企業を陥れることも簡単にできてしまうのです。

 特に誰でも入ってこられるBBSというものはいろんな方と交流できる反面、 どんな人が入ってくるかは全くわかりません。しかもほとんどの「書き込 み」が「メールアドレス」も「本名」も記さずに「ハンドルネーム」だけで 送信されてくる「無責任情報」なんです。

 管理人さんがしっかりと見張っていてくれる場合は「マユツバ」情報や 「他人への誹謗中傷」は削除されます。しかしそのチェックも「人の手」で行う ものです。たまたま削除される前に見た人が信じてしまえばおしまいです。

 「まず疑え」なんて「人を見たら泥棒と思え」みたいでなんともセチ辛 い世の中ですね。しかし誰でも情報の発信者になれる時代、信用してイイ情 報とイケナイ情報がますます玉石混交になってきているというのが現状です。 おもわぬ落とし穴にはまらないためにもぜひ動物的な感覚で「情報サバイバ ル能力」を身につけていきたいものです。

 最後に、信用できる情報(発言)を見極めるちょっとしたコツ

 @ 公式サイトという表示がされているところのもの
 A 管理人がしっかりと管理していてくれるサイト
 B だれでも入り込めるのではなく登録やパスワードが必要なところ
 C 発言の場(BBSなど)では自分が何者か明確にして、アドレスや本名などを表示している人の言うことの方が信頼できる

 あくまでめやすです。 やはり経験とカンでサバイバルして行くしかないと 思います。

 あ 今日はこんな書き込みがある!
「メルマガ見るだけで副収入。多く収入が欲しい人はできるだけたくさんの人 を紹介してください・・・」・・・うーんこれは・・・?