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▼「収入保障保険」のメリット、そしてデメリットとは?


子供がまだ小さいので、万が一の事態に備えてかける定期保険。

定期保険というと、通常は死亡したら数千万円もらえるというものですが、毎月お給料のようにもらえる保険もあります。一時金でもらえる保険と、分割でもらえる保険。 今回は、分割でもらえる保険(=収入保障保険)についてお話ししたいと思います。

               その人がその人らしく生きることを支援する

そもそも保険金はいくら必要か?
 生命保険は、必要保障額をしっかり算出して契約していますか?生命保険に加入するにあたって、とりあえず3,000万円とか、保険料が払えないから2,500万円とか、適当に決めていませんか?例えば、同じ年齢で同じ家族構成でも、住まいが持ち家か賃貸か、親と同居か否か、会社員か自営業か・・などなど、必要保障額は個人によって異なってきます。本来であれば、下記の計算をして算出した金額が、必要な保障です。

  “今の”必要保障額 = これからの生涯の収入 − これからの生涯の支出

 ここでは、これらの詳しいコメントは省きますが、そもそも、生命保険の死亡保険金とは、残された家族がお金で困らないようにするためのものなのです。

夫妻とも30歳で子供が2歳と0歳の事例
 モデルケースでお話しましょう。例えば、夫妻とも30歳、子供は2歳と0歳。会社員で、持ち家で住宅ローン(夫100%)を抱えている家族がいるとします。
 夫が万が一死亡した場合、団信によって住宅ローンがゼロになることを前提に遺族年金をしっかりと計算したところ、必要保障額は約7,200万円と算出されました。ここでは子供の大学卒業まで経済的にフォローすることや、夫の定年が60歳ということで、60歳まで大きな保障が必要であることも考慮しています。

 そこで、ある保険会社にて見積もりしたところ、
死亡保険金 7,200万円 保障期間 30年間(60歳まで)  保険料 22,680円
総支払い保険料 約816万円 と回答が来ました。

 「我が家はちゃんと計算したら、7,200万円ぐらいになった。そんな高い保険には加入できない。保険料は1万円ぐらいに抑えたいので、半分の3,600万円にしようかな?」となっていませんか?もしもそうすると、万が一早く死亡した場合、残された家族は3,600万円分を節約しないといけません。子供が大学にいけない・・・とか、普段の生活費を節約し、ひもじい生活をしないといけないとか、旅行にいけないなどなど。

必要保障額は段々減っていく
 先ほど計算した事例は、あくまでも現在必要な金額です。この必要保障額は、将来的にはどうなっていくのでしょうか?5年後、10年後、20年後、50年後・・・。想像してみてください。80歳になっても数千万円の保険金って必要だと思いますか?
 そうなんです。いらなくなるんですよね。

 夫が長生きするほど、幼稚園の費用が不要になり、小学校の費用が不要になり・・・子が独立したら、そもそも教育費を保険で用意する必要もなくなってきます。一方で、貯金も増えていることですし、遺族年金(遺族厚生年金)の年金額も増えています。
 つまり、将来は「生涯の収入」も減りますが、それ以上に「生涯の支出」も減っていくため、必要保障額も段々と減っていくわけです。
 そこで、10年ごとに見直しをすることを考えて、10年の定期保険に加入し10年ごとに減額して更新することにしてみました。

 30-40歳 死亡保険金 7,200万円 保険料11,448円 総額:137万円
 40-50歳 死亡保険金 4,800万円 保険料15,600円 総額:187万円
 50-60歳 死亡保険金 2,400万円 保険料15,960円 総額:191万円

 以上より、総支払い保険料の総額は515万円になり、約300万円の削減が可能となりました。しかし、「まだ保険料高いなぁ。やっぱり保障減らそうかな?」と思う方も多いと思います。

万一の死亡保障は一時金で必要か?
 保険見直しをした結果、7,200万円の保障が必要でした。でもそれを、夫が死亡した場合に、一時金でもらう必要ってあるでしょうか?そもそも夫が死亡した場合に、減るもの(なくなるもの)というのは、今後期待していたお給料のはず。もちろん夫が死亡することで、お葬式代などの整理資金、場合によっては引越しなどの生活建て直し資金が必要なこともあります。それはしっかりと確保しておきましょう。しかし、お給料は毎月支給されるものですから、死亡保険金も夫のお給料のように、毎月分割して支給されても全く問題ないはずです。

 そこで、注目されているのが、「収入保障保険」と呼ばれる、大きな死亡保険金を毎月“お給料のように”もらえる保険商品です(以後、収入保障保険と呼称)。
 例えば、子が2人いる妻は、夫死亡後は、遺族年金(遺族厚生年金と遺族基礎年金)が約15万円もらえるとしましょう。夫の手取りが約35万円だったとしたら、20万円を保険会社からもらえればとりあえず、収入の減少は免れるでしょう。

 30歳男性 毎月20万円(年間240万円) 保障期間60歳まで 保険料:8,100円(57歳まで払込)※毎月20万円(年間240万円)を最大60歳まで(30年間)受け取れる。加入後すぐに死亡した場合、遺族が受け取る総額は7,200万円となる。

 必要な保障は確保しつつ、保険料も8,100円。更新して保険料が上がることもありません。総支払い保険料は、262万円です。保険金を一時金でもらうのではなく、分割でもらう方法を選ぶこと(分割でもらう保険に加入)で、手厚い保障を割安な保険料で確保できることがわかりますね。

収入保障保険のメリットとデメリット
 収入保障保険によって、手厚い保障が割安な保険料で確保できることがわかりました。他にはどんなメリットがあるのでしょうか?
 まず、死亡保険金をまとめてもらってしまうと、さみしさでどんどん使ってしまう人が多い現状があります。金銭感覚が狂ってしまい、せっかくの数千万円というお金があっという間に底をついてしまうのです。しかし、毎月分割で支給されると、遺族年金と合算することで、収入自体は今までと特に変わらないため、残された家族はそれまでどおりに生活することが出来ます。

 また、保障が“毎月20万円”ということは、長生きするほどもらえる期間が短くなっていきます。つまり、必要保障額が段々と減るのと同じように、もらえる保険金の総額も段々と減っていきます。従って、特に大きな変化がない限り、一度加入すれば保険料もそのままですから見直す必要もありません。全くムダのない保険といえます。

 しかし、そんな収入保障保険にもデメリットはあります。1つは税金が高くなる可能性があることです。
○一時金で死亡保険金を受け取った場合 → 相続税 (非課税枠あり)
○分割でもらった場合 → 所得税(雑所得として課税)

 それから、収入保障保険でもらえる保険金額は、一定の金額ずつ削減されますが、実際の必要保障額は一定ではありません。例えば教育費に関しては、高校まではさほど減らず、大学進学時に大きく減ります。そういったことを考慮すれば、万が一のときの死亡保険金は、やはり一時金と分割を上手に組み合わせることが必要となってきます。
 また一時金でもらった場合、資産運用をすることができます。例えば、3,000万円を平均5%で運用し、運用益は分配金でもらえたとすると、毎年150万円の収入が元本を減らさずに確保できますが、収入保障保険ではそれが出来ません。

 以上、一時金、分割それぞれのメリットデメリットはありますが、
1)月々の保険料が少ないほうが良い
2)将来見直しをしたくない
3)資産運用が苦手
という方は、収入保障保険を一度検討してみる価値があるようです。

株式会社 住まいと保険と資産管理
ファイナンシャルプランナー 山中 崇寛


このお役立ち情報で「収入保障保険」についての理解が深まりましたか?

※以上は、独立系FP会社 住まいと保険と資産管理に所属するファイナンシャルプランナー
が執筆をして、2007年11月19日にMSNマネーに掲載されたコラムを一部編集したものです。




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